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認証・表彰三井不動産は8日、ITやデジタル技術で優れた成果をあげた企業を表彰する今年度のIT賞（企業情報化協会主催）で、「IT賞（顧客価値・サービス革新）」と「IT奨励賞（経営・業務改革）」を受賞したと発表した。同社がIT賞を受賞するのは6年連続となる。
同社がIT賞を受賞したのは、リアル施設とEC（電子商取引）、SNSなどの融合に向けて独自に開発した「オムニチャネル基盤システム構築」。リアルとデジタルの強みを掛け合わせて、顧客の利便性向上や新たな購買体験の創出、価値向上を目指した。
IT奨励症に選ばれたのは、オフィスビル運営管理の業務効率化や、保守の継続性担保、データ活用の高度化を進める「オフィスビル基幹業務システム刷新」で、ことし4月に従来の基幹業務システムを全面的に刷新した。
▲オフィスビル基幹業務システムのイメージ（クリックで拡大、出所：三井物産）
オムニチャネル基盤システムの運用を始めたのは昨年秋からで、EC（電子商取引）モールの基本機能を刷新。商品検索性を向上させたほか、商品登録や更新方法などを改善した。さらに、各種APIの実装などで市場動向やテナント・顧客の声を迅速にサービスへ反映できる高い機動性も確保した。ことし3月にはアウトレット出店ブランドが参加する、業界初のECモール「三井アウトレットパークオンライン」を開業し、アウトレット店頭商品もオンラインで購入できるようにした。
オフィスビル基幹業務システムでは、市場で評価の高いパッケージシステムを最大限に活用し、業務フローをパッケージ標準に合わせ抜本的に見直すとともに、法令対応など保守の継続性も図った。独自業務では的確なカスタマイズを行い、柔軟性と競争力を確保したほか、データ活用の視点を取り入れ、分析・活用を図るため、データ基盤とも連携させた。
また、同社ではグループのDX推進事例や成果などをまとめた「DX白書2025」を公開した。ことしはAI（人工知能）活用やDXビジネス人材育成、サイバーセキュリティーなど注目の高いテーマについての特集を行った。同社のホームページで公開している。
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