
▲水素吸蔵合金・燃料電池一体型システム「HyDel」(出所:三菱化工機)
調査・データ三菱化工機は8日、水素吸蔵合金タンクと燃料電池を一体化した据え置き型システム「HyDel」(ハイデル)の1号機を川崎市幸区の「カワサキ文化公園」に設置し、実証実験を開始したと発表した。6日に実施された点灯セレモニーで、照明器具へ水素由来エネルギーを供給した。同システムは2026年度中の販売開始を目指す。
HyDelは、寒冷地で課題となっていた吸蔵合金からの水素取り出しと燃料電池の安定運転を可能にした据え置き型の装置で、定格出力は2キロワット。外寸は幅2500ミリ、高さ2500ミリ、奥行き2000ミリ、重量は1.8トンとされる。高圧ガスに該当しないため取り扱いが容易で、吸蔵合金は非危険物扱い。1万回以上の繰り返し利用が可能な耐久性を備える。
水素吸蔵時は空冷で稼働し、放出時には燃料電池の排熱を一部利用するなど、省エネルギー性も特徴という。低圧ながら市販ボンベ並みの貯蔵量を実現し、タンクを立てた状態での輸送と利用が可能とする。
同社は2023年から那須電機鉄工、日本フイルコンと可搬型水素吸蔵合金配送システムの実証を進めており、今回の据え置き型システムは小規模分散型利用や離島、地方、研究機関、災害時電源など幅広い用途を想定している。
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