ロジスティクス米インフラ投資大手のストーンピークは8日、アジア太平洋とGCC(湾岸協力会議)地域の低温物流インフラを対象とした新会社「ペレグリン・コールド・ロジスティクス」を立ち上げたと発表した。食品や医薬品など温度管理が不可欠な物流需要が急増するなか、断片化が進むアジアのコールドチェーン市場で広域プラットフォームの構築を狙う。
ペレグリンはシンガポールに本社を置き、ASEAN(東南アジア諸国連合)、北東アジア、GCCを中心に冷凍・冷蔵倉庫や付帯物流サービスの開発・買収を推進する。立ち上げに際し、フィリピンのコールドストレージ企業ピナクル・コールド・ストレージを初期資産として取得。既存事業の取り込みとグリーンフィールド開発を組み合わせ、地域全体の供給能力向上を目指す。
経営陣はコールドチェーン分野で30年以上の経験を持つベテランが中心で、アジア各地での事業拡大に実績を有する。ペレグリンのジェフ・ホガースCEOは「食品安全・品質基準の高度化を背景に、近代的で持続可能な低温物流施設の需要は今後も拡大する」とし、革新性と信頼性を兼ね備えた地域リーダーを目指す姿勢を示した。
ストーンピーク・マネージングディレクターのマイケル・チャン氏は、都市化や所得増に伴いタンパク質消費が伸びるアジアでは構造的に低温物流需要が強いと指摘し、「規模と専門性を備えたプラットフォームを構築できる好機だ」と述べた。
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