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FullDepth、船底清掃ロボの実機稼働公開

2025年12月12日 (金)

環境・CSRFullDepth(フルデプス、茨城県つくば市)は11日、船底清掃ロボットの実機稼働を公開すると発表した。開発中のロボットは、海運業界におけるGX(グリーントランスフォーメーション)の実現に向け、燃費改善とCO2排出削減に寄与する。

(出所:FullDepth)

ロボットは国産水中ドローン技術を応用して開発されており、1時間あたり500平方メートルの洗浄性能を持つ。22日には、商船三井さんふらわあのフェリー「さんふらわあ ぴりか」を用いた実証実験が大洗港で行われ、報道関係者向けに清掃の様子が公開される予定だ。

この取り組みは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の採択事業の一環であり、清掃ロボットの性能検証に加え、NAPA(フィンランド)と連携した燃費モニタリングも実施される。NAPAは船舶運航性能分析の分野で世界的なリーディングカンパニーであり、清掃前後の運航データを科学的に比較することで、燃費改善効果とCO2削減効果の可視化を目指す。

▲船底を清掃するロボット(出所:FullDepth)

従来、船底の汚れは水の抵抗を増加させ、燃費を悪化させる要因となっていた。定期的な清掃には時間とコストがかかり、運航スケジュールに影響を与える課題もあった。今回のロボット開発により、短時間で高精度な清掃を実現し、作業の効率化と持続可能な海上輸送の実現に道を開く。

FullDepthは今後、燃費モニタリングとの連携を強化し、「船底清掃DX」の新たな標準構築を進める考え。海洋インフラのデジタル化とGX推進を両立させる技術として、海運業界の生産性向上と環境負荷の低減に寄与する取り組みとなる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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