ロジスティクス全米トラック協会(ATA)は23日、11月の季節調整済み有償トラック輸送量指数が前月比0.2%増となったと発表した。9月と10月に続いた大幅な減少からは持ち直したものの、輸送量は依然として低水準にとどまっているという。
11月の季節調整済みトン数指数は112.4となり、10月の112.2からわずかに上昇した。2015年を100とした同指数は、前年同月比では0.3%減となり、2年連続で前年を下回った。年初来(1月-11月)の輸送量指数は前年同期比で横ばいだった。なお、10月の指数は11月18日公表時点の速報値から小幅に上方修正されている。
一方、季節調整を行っていない指数は11月に107.3となり、10月の119.5から10.2%低下した。ATAによると、11月は前月比では増加したものの、貨物市場全体の弱さを反映した水準だとしている。
ATAのボブ・コステロ主席エコノミストは、「貨物需要の低迷が長期化していることに加え、無資格ドライバーや規制違反事業者への取り締まり強化により、業界から輸送能力が流出している可能性がある」と指摘した。
トラック輸送は米国の国内貨物輸送トン数の72.7%を占め、24年の輸送量は112億7000万トン、売上高は9060億ドルに達した。今回の指数動向は、米国物流市場の回復が依然として力強さを欠いている状況を示しており、今後の需要回復の行方が注目される。
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