調査・データ日本貨物鉄道(日本貨物鉄道、JR貨物)が21日発表した2025年度第3四半期累計(4月–12月)の輸送動向によると、コンテナと車扱を合わせた総輸送量は2044万7000トンとなり、前年同期比2.2%増と前年実績を上回った。国内景気は円安や原材料コスト高を背景に物価上昇が続き、個人消費の回復は鈍いものの、自然災害の影響が前年より小さかったことや、顧客の鉄道シフトが進展したことが輸送量を押し上げた。
取扱別では、コンテナが1449万9000トンで同4.3%増。中央新幹線建設工事に伴う発生土輸送の増加を背景にエコ関連物資が3.1倍と大きく伸びたほか、自動車部品も一部顧客での増送が続き13.5%増となった。ドライバー不足を背景に積み合わせ貨物も2.1%増加した。一方、食料工業品は2.4%減、家電・情報機器は7.0%減と、品目間で明暗が分かれた。
車扱は594万7000トンで2.6%減。主力の石油は、補助金の段階的な拡充に伴う買い控えや、12月の高気温による燃料需要減少の影響で97.8%にとどまった。セメント・石灰石は101.0%と微増したものの、亜鉛輸送の終了などが響き、車扱全体では前年を下回った。
なお、12月単月の輸送量は、コンテナが161万トン(前年同月比97.7%)、車扱が90万6000トン(同97.8%)となり、合計では251万7000トン(同97.7%)と前年同月を下回った。食料工業品や農産品・青果物の減送に加え、暖冬傾向による石油需要の低下が影響した。
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