DBJ、センコン物流にBCM格付融資を実行

ロジスティクス日本政策投資銀行（DBJ）は21日、センコン物流に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県で同格付を取得したのは初めて。

DBJ BCM格付融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災、事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定する「BCM格付」の専門手法を導入した、世界初の融資メニュー。

センコン物流は、東北で運送・倉庫などを組み合わせた総合物流事業を展開し、乗用車販売業、太陽光発電事業なども手掛けている。

今回の評価では、（1）全社を統括する組織を設け、定期的に防災への取り組みを点検・監査・是正する体制を構築している（2）複数拠点に本社を備え、有事の相互代替を可能とするとともに、東北地域に広く展開している物流拠点のネットワークを生かす形で事業継続性を確保し、東日本大震災時にその実効性を実証した（3）直面するリスクの網羅的な洗い出しとその影響度分析を行ったうえで、顧客情報を扱う事業特性を踏まえ、情報資産に対するリスク評価に関して、とりわけ精緻な管理を実施している——などの点を評価した。