調査・データ中国物流購買連合会は9日、3月の中国倉庫指数が51.4となり、前月比4.7ポイント上昇したと発表した。指数は好不況の分岐点である50を上回り、再び拡張局面に入った。春節後の生産活動再開や需要回復を背景に、倉庫業務は活発化し、在庫回転の加速と備蓄需要の高まりが確認された。
主要項目では、新規受注指数が53.4と同8.1ポイント上昇し、鉄鋼や非鉄金属、化学品、農産品、医薬品などで需要回復が顕著となった。施設利用率も53.9と5.3ポイント上昇し、倉庫稼働の持ち直しが進んだ。期末在庫指数は51.6と1.6ポイント上昇し、企業の在庫積み増し姿勢が強まっている。平均在庫回転回数指数は52.7と10ポイント上昇し、物流回転の改善が鮮明となった。
春節による一時的な活動停滞の反動に加え、インフラ投資や生産活動の再開が上昇の要因だ。特にコモディティでは、気温上昇と建設シーズン入りに伴い需要が顕在化し、倉庫取扱量の増加につながった。一方で、日用品や石炭など一部品目では指数が50を下回り、品目間のばらつきも見られる。
今後の見通しを示す業務活動期待指数は56.3と1.2ポイント低下したものの、高水準を維持しており、企業の先行き判断は引き続き楽観的だ。政策面では設備更新や消費促進策の効果が期待されており、倉庫需要は当面底堅く推移する可能性が高い。
一方で、外部環境の不確実性は依然として残る。コモディティ価格の変動や地政学リスクは、在庫戦略や物流フローに影響を及ぼす要因となる。倉庫指数の回復は需給の持ち直しを示す一方、在庫積み増しと回転率向上が同時に進む局面は、サプライチェーンの調整圧力が高まっていることも意味する。倉庫は単なる保管機能から、需給変動を吸収する調整機能としての役割を一段と強めている。
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