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中国トラック運賃、需給改善もコスト転嫁は停滞

2026年4月13日 (月)
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調査・データ中国物流購買連合会が10日公表した、3月の中国トラック運賃指数は105.7となり、前月比0.35%上昇、前年同月比でも0.91%上昇した。春節後の経済活動正常化を背景に、運賃は小幅ながら持ち直した。

内訳では、FTL(フルトラックロード)指数が106.3と前月比0.37%上昇し、前年比でも1.07%伸長。LTL(小口混載輸送)では軽貨物が102.9(前月比0.35%増)、重貨物が106.3(同0.30%増)と、いずれも緩やかな回復基調となった。週次では第3週に一時的な下落があったものの、月全体では上昇傾向を維持した。

(クリックで拡大、出所:中国物流購買連合会)

需要面では、製造業やインフラ投資の進展により重量・大量貨物輸送が回復したほか、消費マインドの改善を背景にEC(電子商取引)や日用消費財の輸送需要も拡大した。一方、供給面では車両稼働が急速に回復し、月内の車両通行量は前月比20%以上増加。ドライバーの稼働意欲も高く、需給は改善しつつあるが、構造的な供給過剰は依然として残る。

この結果、運賃指数は需給双方の押し上げで上昇したものの、変動幅は限定的だった。累計指数と単月指数がほぼ同水準で推移していることから、市場は平時に近い安定局面に入りつつある。

一方、コスト面では上昇圧力が強まっている。中東情勢の影響を受け、3月は中国国内で成品油価格が引き上げられ、ガソリン・軽油はそれぞれ1トンあたり1160元、1115元上昇した。ただ、市場競争の激しさと供給過剰構造を背景に、運賃への価格転嫁は進んでいない。コスト上昇が収益を圧迫する構図が続いており、価格伝達の歪みが課題となっている。

直近の週次データ(4月6-10日)でも、運賃指数は1068.08と前週比0.11%上昇し、小幅な持ち直しが継続した。路線別では青島-厦門など一部区間で上昇が目立つ一方、太原-瀋陽では下落するなど、地域差も見られる。

今後は、第1四半期の景気回復を背景に政策効果の発現が見込まれ、市場の先行き期待は比較的強い。ただし、供給過剰とコスト上昇の構造的ギャップは解消されておらず、運賃は当面、現行水準を中心に小幅な変動を続ける見通しだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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