M&Aセンコーグループホールディングス(GHD)は11日、Umios(旧マルハニチロ)が保有する低温物流会社「Umiosロジ」の株式51%を取得し、連結子会社化すると発表した。取得額は48億9000万円。株式譲渡は関係当局の承認などを前提に、9月1日の実行を予定している。
両社が2025年5月に締結した包括的業務提携を具体化したもの。当時、センコーとマルハニチロは、常温・低温物流、モーダルシフト、商事・貿易、商品開発など幅広い分野で協業検討を進めると発表していた。今回、その中でも低温物流領域で資本関係を強化する形となった。
Umiosロジは、全国に冷凍冷蔵倉庫や物流拠点を持ち、保管、輸配送、3PL、通関機能を展開する低温物流事業者。25年3月期の売上高は253億5200万円、営業利益は25億2400万円だった。水産品や冷凍食品を中心とした低温サプライチェーン運営を強みとしてきた。
センコー側は、Umiosロジが持つ冷凍冷蔵物流の顧客基盤や倉庫能力と、自社グループの輸配送ネットワークや営業基盤を組み合わせることで、低温物流事業の競争力を高める狙いを示した。特に、輸配送機能拡充による3PL化推進や、拠点相互活用、安全品質教育、人材供給機能などでシナジー創出を見込む。
一方、Umios側も、人手不足やエネルギーコスト高騰が続く物流環境下で、物流専業企業であるセンコーのノウハウや経営資源活用が不可欠との認識を示した。近年、水産・食品分野では加工度の高い冷凍食品や高次加工品の比率が上昇しており、温度管理だけでなく、輸配送品質や在庫運営を含めた高度な低温物流体制が求められている。Umiosは、センコーが海外貨物・国内貨物双方の受入能力や輸配送品質を持続可能な形で構築できるパートナーと判断したとしている。
譲渡後、Umiosロジに対するUmiosの持株比率は49%となり、連結子会社から持分法適用関連会社へ移行する。ただし、Umiosグループ向け物流機能は引き続き担い、センコーとの共同運営体制へ移る見通しだ。
食品物流分野では近年、24年問題への対応や冷凍冷蔵輸送網の再編が加速している。特に低温物流は、設備投資負担やエネルギーコスト、人材確保難など参入障壁が高く、大手物流企業による再編や提携が相次ぐ領域でもある。センコーにとっては、既存の総合物流網に水産・食品系低温物流を組み込むことで、成長分野の足場強化につながる。
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