調査・データ財務省が21日発表した2026年4月分の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比14.8%増の10兆5073億円となり、8か月連続で増加した。輸入額も同9.7%増の10兆2054億円で、3か月連続の増加となった。この結果、差引額は3019億円となり、3か月連続の黒字を確保した。
輸出では半導体等電子部品が41.6%増、非鉄金属が48.8%増、原動機が23.3%増と伸びた。輸入でも半導体等電子部品が67.4%増、石油製品が49.1%増、非鉄金属が44.7%増となり、電子部品や素材、エネルギー関連品目の動きが貿易額全体を押し上げた。一方、原粗油は49.9%減と大きく落ち込み、輸入数量指数は3.4%減となった。為替レートは1ドル159.27円で、前年同月比7.8%の円安だった。
地域別では、対米国輸出が9.5%増の1兆9318億円、輸入が23.3%増の1兆2343億円となり、差引額は6975億円の黒字ながら8.6%減少した。対EUは輸出が26.9%増、輸入が3.8%増で、237億円の黒字となり、27か月ぶりに黒字へ転じた。対アジアは輸出が16.1%増、輸入が22.4%増で、黒字幅は43.3%縮小した。中国向けは輸出入とも増加したが、7720億円の赤字となり、赤字は61か月連続となった。
半導体関連品目の往来が輸出入の双方で膨らむなか、物流面では国際航空貨物、港湾荷役、電子部品・素材のサプライチェーンに引き続き一定の荷動きが見込まれる。一方で、輸入額の増加には円安の影響も含まれており、数量ベースでは輸入が減少している。
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