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ボーイング調べ、世界の貨物航空機市場、20年で70%拡大

2010年7月16日 (金)

国際米ボーイング社は15日、今後20年間の航空機マーケット予測を発表した。世界経済の回復や、新造機と代替機の需要増を反映し、2029年までに新造機の市場規模を金額ベースで3兆6000億ドル、機数ベースでは旅客機と貨物機を合わせて3万900機と試算した。

 

このうち貨物機は全世界で1750機から2980機と、約70%の増加を予測。この試算に基づく今後の必要機数は2490機で、うち740機が新造機、現在のリストプライスで1800億ドル、1750機が旅客機からの改造を見込む。

 

新造機は、貨物搭載量が80トンを超える大型貨物機が520機、40-80トンの中型貨物機が210機で、45トン以下の貨物機はほぼ全てが旅客機からの改造型と予測した。

 

2009年の航空貨物量は経済不況から大きく減少したが、この年を基準とすると2010年単年では14%、2029年までの20年間では世界の航空貨物市場は年率5.9%で成長する見通し。

 

同社では「不況からの復興を受けた2010年の好調さは、貨物予測の全体を上向きにしているが、今後もスピードと信頼性、プロダクトの革新性、世界的な産業内の相互依頼関係が成長の基盤となっていくだろう」としている。

 

■市場予測の詳細(英語)
www.boeing.com/cmo