ロジスティクス日本郵便とT2(東京都千代田区)は29日、日本郵便の関東-九州間輸送の一部に、T2の自動運転トラックを組み込む中継輸送の実証を行ったと発表した。神奈川-熊本・福岡間の輸送のうち、関東-関西間の高速道路区間でレベル2自動運転トラックを活用し、2027年度以降にT2が開始を目指すレベル4自動運転トラックによる幹線輸送を見据えた運用を検証した。

▲日本郵便熊本北郵便局からT2のコンテナを積んだ日本郵便のトラックが出発する様子(出所:T2)
実証は5月11日から13日まで実施した。往路は神奈川西郵便局から熊本北郵便局まで1150キロ、復路は新福岡郵便局から川崎東郵便局まで1090キロを運行した。このうちレベル2自動運転区間は、東名高速道路・綾瀬スマートインターチェンジ(IC)から山陽自動車道・神戸西ICまでの500キロで、往復とも同区間を対象とした。安全確保が必要な場面や料金所などではドライバーが一時的に運転操作を行った。

▲川崎東郵便局に到着したT2の自動運転トラック(出所:T2)
今回の実証では、神奈川-兵庫間の走行ルートと走行リードタイムに加え、想定した中継輸送オペレーションの有効性を確認した。日本郵便は拠点・運行ルートの選定、実証貨物と車両の手配を担い、T2は全体管理と車両手配を担当した。
また、レベル4運行を見据えた「切替拠点」でのコンテナ移し替えを初めて検証。T2が神戸市の山陽自動車道・神戸西IC近くに設置した「トランスゲート神戸西」に往復で立ち寄り、T2の自動運転トラックと日本郵便の通常トラックの間でコンテナを移し替えた。同拠点は、高速道路での無人運転と一般道での有人運転を切り替えるため、ドライバーが乗降する施設だ。

▲トランスゲート神戸西に立ち寄ってコンテナを移し替える様子(出所:T2)
T2の自動運転トラックはスワップボディタイプで、特殊な荷役機器を使わず、車両のエアサスペンションにより車体と荷台を分離できる。レベル4による幹線輸送では、切替拠点でのコンテナ移し替え手順の確立が必要となるため、今回の実運行で作業手順を確認した。
日本郵便は、ドライバー不足への対応策としてT2が25年7月に始めたレベル2自動運転トラックの商用運行に参画しており、西濃運輸との共同利用を経て、26年1月からは単独便も運行している。両社は今後も中継輸送での自動運転トラック活用に取り組み、有効性を確認できれば定期運行への移行を検討する。
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