国内国土交通省は3日6時、台風第6号による被害状況を発表した。台風は和歌山県田辺市の南西海上を東北東へ進んでおり、九州、四国、紀伊半島の太平洋側で大雨となった。四国、近畿、東海、関東甲信などでは3日以降も大雨や暴風、高波への警戒が必要で、物流面では幹線道路の通行止めや航空、海上、高速バス、宅配便への影響が広がっている。
道路では、3日3時時点で高速道路の被災による通行止めが1路線1区間、雨量基準超過や強風による通行止めが6路線16区間で発生している。被災通行止めはE75東広島呉自動車道・高屋インターチェンジ(IC)-上三永IC間で、倒木によるもの。雨量基準超過では、東九州自動車道・日向IC-宮崎西IC間の5区間、臼杵IC-津久見IC間、紀勢自動車道・尾鷲北IC-熊野大泊IC間の5区間、四国横断自動車道・平田IC-宿毛和田IC間などが対象となった。強風では瀬戸中央自動車道・坂出IC-児島IC間、関西国際空港連絡橋、関西空港自動車道で通行止めが生じている。
直轄国道では、国道56号の高知県宿毛市で路面冠水による通行止めが発生した。雨量基準超過などによる通行止めは4路線7区間で、国道42号・三重県尾鷲市-熊野市、国道55号・徳島県阿南市-美波町、国道33号・高知県越知町-仁淀川町、仁淀川町-愛媛県久万高原町など。国道11号の徳島県鳴門市では越波により通行止めとなった。補助国道では国道311号の三重県熊野市で路面冠水が発生。都道府県道などでは徳島、香川、愛媛、高知、宮崎の5県9区間で倒木、土砂流入、法面崩落による通行止めが確認されている。
道路寸断に伴う孤立も発生している。徳島県那賀町音谷では倒木により1世帯2人が孤立し、車両・徒歩ともにアクセスできず、停電も発生している。高知県四万十町寺野では法面崩落により77世帯130人が孤立し、こちらも車両・徒歩ともにアクセスできない状況となっている。
宅配便は5事業者で一部地域の集配停止などが発生した。宮崎県、鹿児島県では3支局等が閉庁し、4検査場が閉場した。静岡県では自動車道2事業者2路線で通行止めとなっている。
ほかの輸送モードにも影響が出ている。鉄道は2日23時時点で、新幹線の運転見合わせはないものの、在来線は6事業者23路線で運転を見合わせ、13事業者43路線で今後の見合わせを予定している。航空は空港施設に運航支障となる被害は確認されていないが、2日に九州発着便を中心に470便が欠航。3日は関東発着便を中心に880便の欠航が予定されている。海事では、関東、中部、近畿、中国、四国、九州発着便を中心に131事業者146航路が運休した。
国交省は、電力、通信、上下水道、鉄道の各分野と連絡調整を行っており、現時点で道路への要請はないとしている。災害対応では、40市34町26村とホットラインを構築済み。TEC-FORCEなどは現時点で5人を派遣しており、排水ポンプ車16台、照明車13台、排水ユニット1台を派遣している。
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