国際アフリカで電動モビリティー事業を展開するスピロ(UAE)は、アフリカ全土で電動二輪車とバッテリー交換インフラを拡大するため、2億1500万ドルを調達した。インパクト・ファンド・デンマークやエクイタンなどの機関投資家が参加した。調達資金は、バッテリー交換ネットワークの拡充、産業・組み立て拠点の強化、技術開発、新市場への展開に充てる。
同社は現在、ケニア、ルワンダ、ウガンダ、トーゴ、ベナン、ナイジェリア、カメルーンの7市場で事業を展開している。電動バイクは10万台以上、バッテリー交換ステーションは2500か所以上に達し、累計交換回数は3000万回を超えるという。今後はコンゴ民主共和国やエチオピアなどへの参入も計画する。
アフリカでは都市人口の増加に伴い、二輪車を使った人流・小口配送の需要が拡大している。一方で、輸入燃料への依存や燃料費の上昇は、運送コストや都市交通の安定性に影響する。スピロは、車両販売だけでなく、交換式バッテリー、メンテナンス、地域生産を組み合わせることで、燃料車に代わる運行基盤を構築しようとしている。
同社によると、スピロの電動車両を使うことで、日々の移動コストを最大40%削減でき、化石燃料を使うオートバイと比べて1日あたり最大2ドルの節約につながる。ケニアでのライフサイクルアセスメントでは、電動バイクは化石燃料車に比べ、気候変動への影響を72%削減し、車両の耐用年数全体で19トンのCO2排出を回避できるとした。
スピロはケニア、ルワンダ、ウガンダに主力製造拠点を持ち、ナイジェリアではバッテリーリサイクル施設も運営している。R&Dセンター、150人超のエンジニア、30件以上の特許を基盤に、IoT機能を備えた太陽光発電型交換ステーションや、二次利用バッテリーを活用した定置型蓄電への応用も進める。
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