調査・データオンザリンクス(広島市中区)は4日、クラウド型倉庫管理システム(WMS)「INTER-STOCK」を導入したマルヨシ(埼玉県三郷市)の物流DX(デジタルトランスフォーメーション)事例を公開した。開発経験のない物流企業がシステムの内製化を実現し、さらにソフトウエア子会社の設立にまで発展した事例として紹介している。
3PL事業を手がけるマルヨシでは、荷主ごとに個別の物流システムを構築していたため、顧客や事業部の増加に伴いシステム数も増加。保守コストの膨張や不具合修正の重複対応、全社的な物流データの集約ができないことが課題となっていた。
同社は10社以上のWMS(倉庫管理システム)を比較検討した結果、ソースコードを開示し内製化を支援するINTER-STOCKを採用。外部委託への依存を減らし、自社でシステムを改修・拡張できる体制づくりに取り組んだ。導入時には旧システムとの並行稼働を行わず、切り替え翌日から本番運用を開始。事前の教育を徹底したことで、大きな混乱なく移行を完了したという。
開発を担ったのは、もともと営業職だった社員で、プログラム未経験から開発スキルを習得。請求管理や経費管理、引当ロジックなど独自機能を実装し、業務に即したシステムへと発展させた。これにより物流データの一元管理が可能となり、顧客別の出荷動向分析や経営判断への活用が進んだほか、新規荷主への対応スピードも向上した。
また、マルヨシは内製化で蓄積したノウハウを生かし、新たにソフトウエア子会社を設立。同業他社の物流DX支援という新たな事業領域への展開を進めている。
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