サービス・商品ZAICO(ザイコ、山形県米沢市)は9日、生成AI(人工知能)に自然言語で指示するだけで在庫管理業務を実行できるMCP(Model Context Protocol)サーバー「zaico MCP」の提供を開始したと発表した。ChatGPTやClaudeなどのAI(人工知能)ツールと連携し、在庫データの登録や更新、分析・可視化を自動化する。
zaico MCPは、クラウド在庫管理システム「zaico」の公開APIをMCP化したもの。利用者は「発注メールを検索して出庫データとして登録して」などとAIに指示するだけで、メール検索からデータ入力までの一連の作業を実行できる。対応する機能は、他システムとのデータ連携、紙帳票やPDFからのデータ取り込み、入出庫や受発注データの登録、在庫状況の分析・可視化など。在庫数を保管場所ごとに集計するなどの分析作業も会話形式で行える。利用可能な機能は契約中のzaicoの料金プランに準じる。
同社によると、従来は個別要望に対応するため公開APIを提供していたが、利用にはプログラミング知識が必要だった。IT人材不足を背景に、現場で改善ニーズがあっても実装できないケースが課題となっていたという。
情報処理推進機構(IPA)の「DX(デジタルトランスフォーメーション)動向2025」では、DXに取り組んでいない中小企業の5割が知識・情報不足、約4割がスキル不足を課題として挙げている。zaico MCPは、こうした状況に対応し、専門人材がいなくても現場主導で業務改善を進められる環境の構築を狙う。
zaicoは製造業や小売・卸売、医療分野などで利用されているクラウド型在庫管理システムで、累計アカウント数は19万件を超える。コードスキャンやアラート機能に加え、AIやIoT(モノのインターネット)を活用した在庫最適化や棚卸効率化を支援している。
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