国際米物流テックのロックスター・AIロジスティクスは16日、中小規模のトラック運送会社や貨物ブローカー向けに、エージェント型AI(人工知能)基盤を発表した。大手企業向けに偏りがちな物流AIを、中小事業者の業務自動化に広げる狙い。
同社によると、米国のトラック運送会社の99.3%は中小規模事業者で、米国貨物輸送能力の半分を担う。一方で、AI導入には技術人材や投資余力が必要となるため、現行のソリューションでは十分に対応できていないとみる。
同社は、ブローカー向けの運送会社審査AI「RoxVault」を7月に提供する。米最高裁判決を受け、ブローカーが安全性に問題のある運送会社を起用した場合の責任が問われる可能性が高まっており、運送会社の資格確認や安全管理状況の記録が重要になっている。RoxVaultは、審査記録を自動で作成し、タイムスタンプ付きで保存する。
同社はすでに、関連会社のシェルパ・オート・トランスポート(米国)でAI価格設定モジュールを試験導入した。過去データと市場環境を組み合わせて価格設定を見直した結果、2024年に30万ドル程度だったEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)が25年に112万ドル程度へ拡大し、配車1件あたりの純収益も18.1%増えたとしている。
ロックスターは今後、運送会社とブローカーの双方に向けた追加モジュールを年内に投入する計画だ。規制対応と業務効率化の負担が増すなか、中小物流事業者向けAIの実装を探る動きとなる。
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