ロジスティクス日本郵船と商船三井は18日、JERA(東京都中央区)向けに低炭素アンモニアを輸送する大型ガス輸送船(VLGC)の定期用船契約をそれぞれ締結したと発表した。日本郵船はグループ会社のNYK Bulkship(Asia)を通じて2隻を、商船三井も2隻をJERAに提供する。いずれも米国ルイジアナ州で製造される低炭素アンモニアを、JERAの碧南火力発電所(愛知県碧南市)向けに輸送する。

▲アンモニア輸送船のイメージ(出所:商船三井)
JERAは2029年度から碧南火力発電所でアンモニア大規模燃焼、熱量比20%の商用運転を開始する計画。発電燃料用の低炭素アンモニアを日本向けに大規模輸送する初の取り組みとなる。商船三井によると、輸送対象はJERAが出資する米ルイジアナ州の「Blue Point」で製造される低炭素アンモニアで、29年頃から輸送を始める。
両社は22年11月にJERAと燃料アンモニア輸送に関する協業を始め、25年12月に基本条件で合意していた。今回の契約締結により、低炭素アンモニアの製造地から国内火力発電所までを結ぶ海上輸送体制の具体化が進む。
アンモニアは燃焼時にCO2を排出しない燃料として、発電燃料のほか、船舶燃料や水素キャリアとしての活用も見込まれている。一方で、大量輸送には専用船の確保、安全管理、荷役体制、受け入れ設備との連携が欠かせない。
日本郵船が投入するVLGC(大型LPG船)は川崎重工業坂出工場で建造され、全長229.90メートル、型幅37.20メートル、積載容量は8万7000立方メートル。推進機関はLPG(液化石油ガス)とVLSFO(超低硫黄燃料油)の二元燃料に対応する。日本郵船と商船三井は、アンモニア輸送の運航、安全管理、荷役で蓄積した知見を生かし、JERAの低炭素アンモニアバリューチェーン構築を支える。
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