産業・一般ABB(東京都品川区)は19日、ロボットの把持能力と巧緻性向上に向け、生体工学企業サイオニック(米国)と協業すると発表した。
今回の協業では、サイオニックが開発した義手「Ability Hand」と、ABBの協働ロボット「GoFa」を組み合わせる。Ability Handは筋電制御や触覚センサー、柔軟な指構造を備え、人間の手に近い動作や感覚を実現する。義手利用者が日常生活で行う動作から収集される実世界データを学習に活用することで、ロボットによる繊細で多様な作業の習得を目指す。

(出所:ABB)
ABBによると、把持能力と巧緻性は自律型汎用ロボットの中核技術であり、フィジカルAI(人工知能)の発展においても重要な要素となる。今回の協業では、自動車、航空宇宙、包装・物流、ライフサイエンスなど幅広い分野での活用可能性を検証する。
また、GoFaは高い精度と再現性を持ち、人間由来の操作データを産業用途で再現可能な動作へ変換する検証環境として活用される。把持力や指の位置、動作の微細な変化を継続的に評価することで、より高度なロボット制御技術の確立を目指す。
国際ロボット連盟(IFR)は、高度な把持技術とデジタル統合によって設計期間を最大30%短縮できる可能性があるとしている。
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