認証・表彰栗田工業は19日、食品工場などの排水から回収した油脂を持続可能な航空燃料(SAF)の原料として活用する取り組みで、国際的な認証取得を目指す「パイロット事業者」に選定されたと発表した。同社は「持続可能な航空燃料の導入促進に向けた官民協議会」の流通ワーキンググループ認証タスクグループにおいて、国際民間航空機関(ICAO)が定める「CORSIA適格燃料」(CEF)への登録・認証取得を目指す事業者として選定された。
航空分野は輸送量あたりのCO2排出量が公共交通機関の中でも大きく、脱炭素化が急務となっている。日本では2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFへ置き換える目標が掲げられている一方、原料の多角化や供給基盤の強化が課題となっている。
栗田工業は長年培った水処理技術を活用し、食品工場などの排水に含まれる油脂を効率的に回収する技術や装置の実証を進めている。回収した油脂をSAF製造事業者へ供給することを想定し、資源循環と温室効果ガス排出削減への寄与を目指す。
SAFは廃食油やバイオマスなどを原料として製造され、従来の航空燃料と比べてライフサイクル全体でCO2排出量を最大80%削減できるとされる。このため、航空業界の脱炭素化を進める有力な手段として導入拡大が進められている。
今後、同社は国土交通省との課題検討会やコンサルタントとの協議、ICAO(国際民間航空機関)への申請支援などを活用しながら、CEF登録・認証の早期取得を目指す。また、回収した油脂をSAF製造事業者へ供給するビジネススキームを含め、SAF原料回収ソリューションの実用化・事業化に向けた検討を進める。
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