荷主商用EVメーカーのスーパーライト(英国)は22日、中距離物流向け電動トラックの開発・量産に向け、シリーズAで2100万ドルを調達したと発表した。累計調達額は3300万ドルとなる。調達資金は英国製造拠点の整備、英国内とEUでの初期販売、米国市場参入に向けた試験車両の提供に充てる。
同社が対象とするのは、地域配送センターと地域内の仕分け拠点などを結ぶミドルマイル物流。EC(電子商取引)の翌日配送需要を背景に、都市部近郊への物流拠点配置が進むなか、積載効率と配送コストの改善が課題となっている。一方、商用EV投資は大型トレーラーなどのファーストマイルや、小型バン・カーゴバイクなどのラストマイルに偏り、中距離向け箱型トラックは既存ディーゼル車の設計を引き継ぐ例が多かった。
スーパーライトの「OV-1」は、電動化を前提に設計したモジュール型の商用車。デジタルパワートレインや航空宇宙分野の設計手法を取り入れ、7.5トントラック競合に比べて貨物容量を50%増やし、エネルギー費を50%下げるとしている。パレット1枚・1キロメートルあたりのエネルギー費は73%削減できるという。
同社は、英国のEC事業者やグランドハンドリング事業者との実証を含め、パワートレイン走行実績が50万キロを超えたとしている。製造面では、工場のデジタルツインで生産時間や品質リスクを把握する「SuperVisor」と、車両・フリートデータを使って性能や運転行動を改善する保守支援機能を組み合わせる。ミドルマイル物流の電動化を、車両設計と製造・保守のデジタル化を一体で進める。
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