国際米3PLのラディアルは23日、B2Bフルフィルメント機能を強化するため、リテール向けコンプライアンス支援を手がけるリテールレディ(米国)と提携したと発表した。ラディアルは年内に「Paxon」へ社名変更する予定で、DTC、店舗小売、卸売、マーケットプレイス向けの物流支援を展開している。今回の提携により、ブランド企業が複数販路へ展開する際の納品要件対応やチャージバックリスクの低減を支援する。
ラディアルによると、消費者の購買接点はブランド直販サイト以外にも広がっており、同社調査では、新しいブランドの商品を初めて購入する経路として、44%がマーケットプレイスを挙げた。ブランド公式サイトは21%だった。販路拡大が進む一方、小売事業者ごとに納品ルール、ルーティングガイド、EDI設定、マーケットプレイス要件が異なり、ブランド側の運用負担は増している。
提携後は、ラディアルのフルフィルメント網にリテールレディのコンプライアンス管理機能を組み合わせる。自動化された順守確認フロー、問題発生時の原因分析、監査記録の管理により、納品不備に伴うチャージバックを抑える。DTCとB2Bの在庫を単一プールで管理する仕組みも提供し、在庫の可視性を高めながら販路ごとの運用を簡素化する。
リテールレディは、AI(人工知能)を活用して小売各社の出荷要件に合わせた梱包指示やデータ取得を行うプラットフォームを提供。モバイルアプリで作業手順を示し、EDIでは受発注、出荷通知、請求などの文書処理を自動化する。チャージバックが発生した場合には、AIによる異議申し立て支援も行う。
ラディアルは、標準化した導入手順と事前設定済みのワークフローにより、小売、マーケットプレイス、卸売の新規チャネル開設を短期間で進められるとしている。拡張した機能は既存顧客と新規顧客の双方に提供する。販路拡大に伴う納品規定やEDI対応の負担を3PL側で吸収し、ブランド企業のオムニチャネル展開を後押しする。
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