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岡野バルブ、調達の属人化解消へ新システム

2026年6月24日 (水)

サービス・商品岡野バルブ製造(北九州市門司区)は24日、クラウドベンダーのオルターブースと共同開発した製造業向け調達支援システム「IoM調達」のα版提供を開始したと発表した。調達業務の効率化と標準化を図り、製造業におけるサプライチェーン強化を支援する。

近年の製造業では、原材料価格の高騰やサプライヤーの休廃業などを背景に、調達環境の不確実性が高まっている。一方で、調達部門は見積もりや発注、納期管理などの日常業務に追われ、新たな調達先の開拓や供給網の再構築に十分な時間を確保できないケースも少なくない。

同社によると、2016年から運営してきた加工受託の受発注マッチングサービス利用企業への調査では、68.2%が「調達の難易度が年々高まっている」と回答したという。こうした課題を受け、調達業務を単なる事務作業から戦略的業務へ転換する基盤として同システムを開発した。

IoM調達は、見積もり、発注、納期管理、検収、納品対応、取引先管理など調達に関わる業務を一元管理できる仕組みを備える。過去の取引履歴や対応実績をAI(人工知能)が学習し、案件ごとに最適な調達ルートを提案する半自動化機能を搭載。担当者は最終判断に集中できるため、業務負荷の軽減と属人化の解消が期待される。

また、新規案件についても過去の類似案件や取引履歴をもとに調達先候補を提案できるほか、案件の進捗状況を可視化し、多品種少量生産の現場で発生しやすい作業漏れや情報共有不足の防止にもつなげる。ブラウザベースで利用できるため、専用ソフトの導入は不要としている。

今回の開発は、2026年3月に岡野バルブ製造グループに加わったオルターブースとの協業によるもの。発電用バルブの製造・保守を通じて蓄積した現場知見と、クラウドやAI技術を組み合わせた点が特徴だ。

同社は先着10社限定でトライアルモニター企業を募集しており、調達業務の効率化によって創出された時間を新規サプライヤー開拓や供給網強靱化に振り向けることで、日本の製造業を支える調達基盤の再構築につなげたい考えだ。

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