
(出所:IATA)
ロジスティクス国際航空運送協会(IATA)と国際航空技術プール(IATP)は25日、航空会社の部品調達や整備体制の強化に向けて協力することで合意した。航空宇宙分野のサプライチェーン制約が続き、航空会社の運航や費用面に影響が出ていることを受けた対応となる。
両者は、使用可能な航空機部品や整備関連資材へのアクセス改善を重点分野に掲げる。IATPが展開してきた部品、設備、整備能力の共同利用の仕組みに、IATAの技術知見や部品可視化基盤を組み合わせ、航空会社が必要な資材を把握しやすい環境を整える。
IATAは、部品在庫の可視化や評価を支援する「MRO SmartHub」の中核機能を、データ参加プログラムを通じて航空会社に無償提供する。対象は当初、IATA、IATP、中南米航空輸送協会(ALTA)など参加団体に属する適格航空会社で、今後拡大する可能性がある。同基盤は2019年に開始され、最近の改修で部品の供給状況、使用傾向、不足状況を分析する機能を高めた。
IATPの技術プールは、加盟航空会社が航空機部品、機材、整備サービスを共同利用する仕組みで、350拠点で6600点超の部品、900か所超でのライン整備支援、世界規模の航空機復旧対応を提供している。今回の連携では、安全、品質保証、技術運用に関する知見共有も強化する。
航空会社にとっては、部品不足による機材稼働率の低下や整備遅延を抑えることが課題となっている。共同利用とデジタル上の在庫可視化を組み合わせることで、調達計画や整備計画の精度を高め、運航継続性を確保する狙いがある。
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