M&A米エルロイ・エアは26日、特別買収目的会社(SPAC)との経営統合により、上場企業となることで合意したと発表した。取引完了は2026年第4四半期を見込む。
エルロイ・エアは、防衛、緊急対応、商業物流向けの自律飛行型重量貨物ドローンを開発している。主力機「Chaparral」(チャパラル)は垂直離着陸型(VTOL)の無人貨物機で、500ポンド超の貨物を運ぶ設計。ハイブリッド電動の動力系を採用し、充電インフラを使わずに最大450マイルの航続距離を見込む。用途に応じて貨物ポッドを交換でき、防衛補給、災害対応、商業物流などへの展開を想定している。

(出所:エルロイ・エア)
今回の取引では、エルロイ・エアの株式価値を取引前で8億ドルと評価し、取引後の企業価値は10億ドル程度となる見通し。PIPE投資として1億6500万ドル超を確保しており、クラトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズ(米国)との米国内製造体制を通じて、Chaparralの商業量産に充てる。初号量産機は26年後半を予定する。
エルロイ・エアによると、物流・航空企業などから1400機超、潜在売上高50億ドル超の需要パイプラインがある。米陸軍、米海兵隊、米空軍とは6年以上にわたり防衛プログラムを進めており、日本の陸上自衛隊による離島物流能力の試験でも、Chaparralが22項目すべてを通過したとしている。
中東・北アフリカ地域では、バルク・グループ(カタール)と2億ドル規模の合弁初期契約を結び、アブダビに国際製造拠点を設ける計画もある。UAEでは27年に米国製機体で初期飛行を始め、28年に現地生産へ移る構想だ。
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