
(出所:NeoX)
メディカルNeoX(東京都渋谷区)は17日、クオール(港区)、くすりの福太郎(千葉県鎌ケ谷市)、日本メディカルシステム(東京都千代田区)の大手調剤薬局3社とともに、中国における最先端の医療テック・薬局DXの現場を視察したと発表した。薬局の人手不足解消に向けた「フィジカルAI」の活用可能性を探るとともに、日本の薬局現場で実装可能な次世代スマート薬局のあり方を検討した。
視察では、中国・深圳市で稼働する24時間完全無人型の薬局を訪問し、人型AIロボット「Galbot」による商品のピッキングから梱包までの自動化を確認した。Galbotは視覚AI(人工知能)を活用して棚や通路のレイアウトを認識し、既存の店内環境に合わせて稼働できることが特徴で、中国では24時間営業の薬局・ドラッグストアを支える技術として複数店舗で実用化が進んでいる。
また、NeoXが開発を進めるスマート受付什器について、参加した調剤薬局3社とともに実機の操作性や患者導線を確認し、日本の薬局現場への導入に必要な仕様や運用についてディスカッションを行った。AIによる自動入力や解析を活用することで、薬剤師や薬局スタッフが調剤や服薬指導など対人業務により多くの時間を充てられる環境の実現を目指す。
さらに自動運転車両を展開する「新石器(NEOLIX)」のショールームを訪問し、医薬品や検体配送をはじめとした次世代物流の実装状況を視察した。同社によると、中国では約2万台の自動運転車両が稼働し、大型病院から半径3-5キロ圏内の調剤薬局への医薬品・検査用物品の配送や、医薬品卸から各店舗への定期配送などに活用されているという。また、配送ルートや走行データをクラウドで管理し、一定エリア内での反復配送を自動化することで、配送コストを平均59%削減しているとしている。
NeoXは今回の視察で得た知見を生かし、日本の制度や薬局現場に適した形で次世代スマート薬局の実装を検討するとともに、薬剤師や薬局スタッフが対人業務に専念できる環境の実現に向けた取り組みを進めていくとしている。

▲「新石器(NEOLIX)」の自動運転(出所:NeoX)
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