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3月のコンテナ荷動き、震災影響し往航8.8%減

2011年5月25日 (水)

ロジスティクス日本海事センターが25日発表した3月の日本・アジア-米国間のコンテナ輸送動向によると、3月の往航荷動き量は、2か月連続で100万TEUを下回るとともに、16か月ぶりの減少となる前年比8.8%減(前月比13.1%減)の85.5万TEUとなった。

 

一方、1-3月の四半期では、前年同期比3.4%増の295.7万TEUと5期連続で増加となっているものの、伸び率は鈍化傾向にある。

 

日本積は、「自動車部品」(5.2%減)、「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(12.3%減)など日本積をけん引してきた自動車関連貨物が減少したことなどにより、15か月ぶりの減少となる前年比8.6%減(前月比2.4%減)の5.2万TEUで、全体に占めるシェアは6.1%となり、東日本大震災の影響が出始めたものと指摘。

 

韓国積は「自動車部品」(前年比13.5%増)、「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(同1.7%増)などの自動車関連貨物がプラスを維持したことなどにより、17か月連続の増加となる前年比0.1%増(前月比13.6%増)の5.8万TEU(同6.8%)。2か月ぶりに日本積を抜くとともに、中国積貨物の減少により、過去最高のシェアを更新。台湾積は、15か月連続の増加となる前年比4.6%増(前月比4.4%増)の3.8万TEU(同4.4%)。

 

最大出荷国の中国積は、「家具、家財道具」(前年比16.2%減)、「衣類、関連品」(同26.7%減)の上位を占める品目が前年比、前月比ベースで2桁減少となった結果、16か月ぶりの減少となる前年比12.5%減(前月比21.1%減)の50.3万TEU(全体に占めるシェア58.8%)とシェアは2008年3月以来3年ぶりで60%を下回った。

 

また、香港積は、2か月連続の2桁減少となる前年比21.4%減(前月比30.4%減)の2.6万TEU(同3.0%)。ASEAN積は、16か月ぶりの減少となる前年比7.2%減(前月比5.8%減)の11.6万TEU(同13.6%)。南アジア積では、前年比15.7%増(前月比35.3%増)の6.2万TEU(同7.2%)と過去最高のシェアを更新した。

 

復航の荷動き量は、初めて60万TEU超えとなる前年比13.5%増(前月比15.4%増)の60.6万TEU。過去最高の荷動き量を更新するとともに、前年比ベースで6か月連続の増加と好調を持続。一方、1-3月の四半期別では、2期連続の増加となる前年同期比11.4%増の167.3万TEU。これは前期の2010年10-12月期に次ぐ、過去2番目の荷動き量となった。

 

日本揚は、3か月連続の2桁増加となる前年比12.6%増(前月比14.1%増)の8.2万TEU(全体に占めるシェア13.5%)。韓国揚は、5か月連続の増加となる前年比15.9%増(前月比21.0%増)の7.3万TEU(同12.0%)。台湾揚は、前年比23.6%増(前月比29.0%増)の5.7万TEU(同9.4%)。

 

最大の入荷国である中国揚の荷動き量は、「紙、板紙類、その製品」(前年比20.1%増)、「衣類、その関連品」(同10.4%増)などが好調であったことに加え、「原木、その製品」が過去最高の荷動き量を更新したことにより、6か月連続の増加となる前年比11.0%増(前月比11.4%増)の21.8万TEUで、全体に占めるシェアは35.9%となった。

 

また、香港揚は、10か月連続の増加となる前年比8.1%増(前月比11.3%増)の4.1万TEU(同6.7%)。ASEAN揚は、4か月連続の増加となる前年比6.8%増(前月比9.4%増)の9.4万TEU(同15.4%)。南アジア揚では、前年比37.2%増(前月比34.9%増)の4.3万TEU(同7.0%)。