認証・表彰国土交通省は1日、2026年度「船員安全・労働環境取組大賞」(SSS大賞)の受賞者を決定したと発表した。8月の選考委員会での審査を経て、大賞1件、特別賞3件の計4件を選定した。
大賞は、東亜建設工業、東亜海運産業、信幸建設による「広域通信型 落水者救援支援システム」が受賞した。水を検知して信号を発信するセンサーとLPWA(省電力広域ネットワーク)規格のGNSSを組み合わせ、作業船員の落水を瞬時に検知するとともに、位置情報をリアルタイムで把握する。携帯電話の圏外となる海域でも長距離・長時間通信が可能で、落水者の発見遅れを低減し、迅速な救助を支援する。
特別賞は3件。辰巳商会と玄海汽船は、実践型練習船のケミカルタンカー「新玄海」が選ばれた。居住区の拡張や熱中症対策、海上ブロードバンド、主機の遠隔モニタリングなどを導入し、船員育成と労働環境の改善を進めた。
津軽海峡フェリーは、AI(人工知能)・DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したヒヤリハット情報管理システムが受賞した。船舶と陸上部門で情報を共有し、報告から原因分析、是正措置、水平展開までを一元管理することで、事務負担の軽減と安全対策の強化につなげる。
西村組は、作業船を海上防災拠点として活用する備蓄体制が選ばれた。100人が3日間生活できる量の食料や簡易トイレなどの災害用品を備蓄するほか、大容量発電機、生活用水、AEDなどを船内に配備している。
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