M&ASBSホールディングス(HD)は28日、三菱ケミカルの子会社である三菱ケミカル物流(東京都港区)の全株式を取得し、連結子会社化すると発表した。取得価額は株式192億円、アドバイザリー費用を含む概算総額は193億5000万円。2027年4月1日の株式取得を予定する。
三菱ケミカル物流は、危険物や毒劇物、高圧ガスなどを扱うケミカル物流を主力とし、貨物自動車運送、海運、港湾運送、倉庫、通関、3PLなどを展開する。26年3月期の売上高は803億4800万円、営業利益は7億900万円。今回の買収に伴い、同社子会社4社もSBSグループに加わる予定で、化学品物流という専門性の高い領域を新たに取り込むことになる。
SBSHDは、三菱ケミカル物流が持つ危険物輸送などのノウハウや輸送リソースと、自社グループの倉庫、輸配送網を組み合わせ、ケミカル物流の事業基盤を広げる。三菱ケミカルグループや既存取引先との関係は維持し、現社長の楠本匡氏も買収後に代表取締役として留任する方針。過去に買収したメーカー系物流会社と同様、既存事業の継続性を保ちながら、グループ内での協業や効率化につなげる考えだ。
SBSHDは、メーカー系物流子会社の買収を相次いで進めている。25年にはブリヂストン物流の株式66.6%を81億円で取得して連結子会社化。タイヤ物流網を基盤に、他メーカー製品を含めた共同保管・共同配送へ広げる構想を打ち出した。古河物流やNSKロジスティックスなども傘下に収めており、M&Aを通じてメーカー物流の比重を高めてきた。
26年8月時点では、グループの事業構成でメーカー物流が売上高の60%を占めるまでに拡大している。化学品物流大手を加えることで、自動車、電機、精密機器などに加え、危険物や高圧ガスを扱うケミカル分野までメーカー物流の対象領域を広げる。
SBSHDは30年度を最終年度とする中期経営計画「Harmonized Growth 2030」で、売上高7000億円、物流事業の営業利益率4.5%を目標に掲げる。
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