M&ADIC(東京都中央区)は28日、高速・フェンスレス産業用ロボットを開発する米Mantis Roboticsに戦略出資したと発表した。欧州投資拠点「DIC D2S Ventures AG」を通じた初のスタートアップ投資となる。フィジカルAI領域で、材料やセンシング技術を活用した協業を検討する。
Mantis Roboticsは、独自の安全制御技術と3D空間センシング技術を活用し、人とロボットが同じ空間で安全に作業できる高速・フェンスレス産業用ロボットプラットフォームを開発している。安全認証を取得した「MR-1」を中心に、物流、電子機器、自動車部品など幅広い産業分野で商用展開を進めている。
DICはフィジカルAIを成長事業の重点分野の一つに位置付けており、2026年には総額6200万ドルのスタートアップ投資枠を新設した。スイスのベンチャーキャピタルEmerald Technology Venturesとの戦略的パートナーシップも締結し、グローバルなスタートアップ投資や協業を進めている。
今回の出資を通じ、DICが培ってきた高機能材料、センシング、加工技術と、Mantis Roboticsのロボティクス・安全制御技術を組み合わせる。ロボット向け触覚・センシング技術、ロボットフィンガー、軽量・高機能部材などの領域で協業を検討する。
DICは今後も、フィジカルAI分野のスタートアップへの戦略投資と協業を通じ、材料技術を起点とした新たな事業機会の創出を進める。
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