荷主名村造船所は4日、伊万里事業所(佐賀県)で建造していた「インフィニット・ウィズダム社」向けの3万4000トン型ばら積み運搬船「ダイワン・エース」を3日引き渡したと発表した。
ダイワン・エースは、同社グループの函館どつくと共同開発した名村造船所建造3万4000トン型ハンディサイズバルクキャリア「ハイバルク34E」シリーズの2番船となる。
3日に開催された命名・引渡式には、ウィズダム・マリン・ラインズ社の代表らが出席。命名された後、米国ロングビュー港に向けて処女航海の途についた。
本船は穀物、石炭、鉄製品、ログなどを運搬するバルクキャリアで、浅喫水船をコンセプトとしながら高い推進性能と省燃費性能、積み高の極大化を追求した船型が特徴。
貨物艙はすべてセミボックス形状で広い艙口を備え、5ホールド・5ハッチとしている。ハッチカバー間の船体中心線上に4基のデッキクレーンを装備しており、荷役設備がない港湾でも荷役作業が可能。