荷主JX金属は22日、AI関連需要の拡大に対応するため、高機能銅合金「チタン銅」の生産能力を増強すると発表した。倉見工場(神奈川県寒川町)と室蘭銅合金に新たな設備を導入し、2029年度の生産能力を26年度比で50%増やす。

▲室蘭銅合金の既存溶解・鋳造設備(出所:JX金属)
チタン銅は強度や加工性に優れ、スマートフォンやパソコン向けのコネクタ材料として使われている。生成AIの普及に伴って世界各地でAIデータセンターの増設が進み、高温環境でも強度と信頼性を維持できる特性から、AIサーバー内のコネクターへの採用が拡大している。今後はロボットやモビリティーなどフィジカルAI分野での市場成長も見込む。

▲チタン銅
倉見工場には、需要急増で生産上のボトルネックとなっていた熱処理工程の設備を導入する。日本製鋼所と共同出資する室蘭銅合金には、新たな溶解・鋳造設備を設け、増産とBCPの両面から供給体制を強化する。
JX金属は、原料を100%リサイクルしたチタン銅の供給も進めている。独自の不純物分離・混入抑制技術により従来品と同等の性能・品質を確保し、環境負荷低減と高性能化を両立する材料として提案する。
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