M&Aゼンリン、ゼンリンデータコム(東京都港区)、Preferred Networks(PFN、千代田区)は29日、高精度な地理空間情報とAIを組み合わせたサービスの共同開発に向け、業務資本提携契約を締結したと発表した。ゼンリンとゼンリンデータコムはPFNの第三者割当増資を引き受ける。公共、不動産、小売・流通を初期の重点領域とし、物流分野では将来予測やシミュレーションへの活用を検討する。
ゼンリングループが蓄積してきた土地、建物、道路、地形、交通、移動情報などの地理空間情報に、PFNの生成AI、フィジカルAI、画像・3D空間認識、予測・最適化技術を組み合わせる。現在の状況だけでなく、過去から現在までの地域や街の変化もAIが分析できるよう、地物の属性や空間的な関係、時間的な変化をAIが扱いやすい形に構造化する。
協業では、地理空間情報を活用したAIモデルの開発や、業界・業務特化型AIサービスの企画・事業化、AI利用を前提としたデータ環境や意味体系の整備、共通技術基盤の構築を進める。
役割分担では、ゼンリンが地理空間情報や顧客・業界知見を活用したユースケースの具体化を担当。ゼンリンデータコムがGISやAIを使ったシステムの企画、開発、実装、運用を担い、PFNが地理空間情報を理解・推論するAIモデルの開発や技術検証を進める。
物流分野では、道路や施設、交通、地域の変化などを基にしたシミュレーションへの展開を想定する。小売・流通では店舗出店計画や適地選定、施設需要の予測なども検討対象とする。3社は今後、実証実験や共同開発を進め、企業や自治体の意思決定を支援するサービスとして事業化を目指す。
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