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両ソフトの直接連携機能など追加

SAP、輸送・倉庫管理ソフトの最新版を発売

2014年5月22日 (木)

サービス・商品SAPジャパン(東京都千代田区)は22日、輸送管理ソフトの最新版「SAPトランスポーテーション・マネジメント9.1」(SAP TM9.1)と、拡張倉庫管理ソフトの最新版「SAPエクステンデッド・ウェアハウス・マネジメント9.1」(SAP EWM9.1)の提供を開始した。

SAP TMは、トラックを含む国内輸送、陸上・海上・航空のマルチモードの国際輸送など、あらゆる輸送を対象に計画から実行、追跡、決済までのプロセスを管理する輸送管理ソフトで、荷主、フォワーダー、キャリアが利用できる。

最新版のSAP TM9.1では、鉄道輸送特有の要件に対応する新機能が荷主とキャリアに提供されており、購入側と販売側の立場から、輸送契約を締結するための分析・見積もり依頼、見積もりのコラボレーション・輸送契約作成に対応する戦略的輸送契約管理といった機能を拡充した。

さらに、コラボレーションポータル画面を利用することで、荷主、総合的な物流企業、フォワーダー、キャリア間で輸送契約や輸送オーダーの見積依頼・見積や輸送費請求情報などをリアルタイムにやり取りできる。積載最適化機能、小荷物管理機能を追加し、「SAP HANA」にも対応した。

SAP EWMは、倉庫敷地内で発生する配送品目管理、在庫受入、検品、開梱、移動、入庫などの入荷プロセスから、棚卸、在庫計算や補充計画を含めた庫内プロセス、オーダー展開、荷物のピッキング(仕分作業)、梱包、キッティング、積載や出庫を含めた出荷プロセスまでを効率化する包括的な倉庫管理ソリューション。

原材料、部品、半製品、梱包材、製品、重量や長さを基本とする不定貫品目など多様な取扱品目に対応している。

最新版のSAP EWM9.1では、計画・調達・輸送・配送業務を、これまで以上に高い水準で行うことが可能となっており、具体的には出荷コックピット画面による出荷の計画・実行・モニタリング、先進的な予測分析機能を備えたSAP HANAに対応した労働需要計画、品質管理機能との強力な連携機能——を用意した。

最新版ではSAP EWMとSAP TMの直接連携機能を加えており、SAP TMのデータを活用してSAP EWMで効率的な配送プロセスや効果的な倉庫計画を立案するといった利用が可能。これにより、荷物を輸送するトラックのルートによって、積荷のバランスや積む順番などのシミュレーション、積載作業のプランニングを効率化する。また、出荷コックピット画面の連携により、運送事業者が事前にトラックの荷卸しを行うドックの指定予約をできるようにした。