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ZMPは2日、THK・日本電産シンポ・東京芸術大学と物流支援ロボット「CarriRo」（キャリロ）を共同開発したと発表した。
キャリロは荷物の運搬に用いる台車にロボット技術を適用し、（1）負荷を軽減するアシスト機能（2）作業員についてくる「かるがも」機能（3）指定したエリアを自動で移動する自律移動機能——を搭載。
アシスト機能は、手押しレバーを軽く押すとロボット台車が前進し、重い負荷を軽減してアシストする。かるがも機能は、作業員の後続をロボット台車が追従する機能で、作業員は台車を押さずに移動できる。電話や端末操作をする場合は、作業員についてくるモードに変更できる。
自律移動は、ビーコン付ポールを自律搬送したいエリアに設置し、最初に作業員が必要なルートをロボット台車を押して覚えさせる。その後、ロボット台車は教えられた経路を自動で移動し荷物を搬送する。
これらの機能により、作業員の負荷の軽減、運搬量の増加や運搬の自動化による生産性の向上を見込む。また、市街地に溶け込むデザインを採用することで新しいワークスタイルを提案し、人手不足の解消に寄与するとしている。
コアとなる機構を機械要素部品大手のTHKと日本電産シンポ、ロボット技術をZMP、工業デザイン、ワークスタイルのデザインを東京芸術大学が担当した。
秋をメドに物流会社向けにサンプル出荷を開始し、共同で実証実験を行い、2015年中に40万円で販売する。6年リースの場合は月額7000円程度となる。
ZMPでは「2020年に開催される東京オリンピックで、競技場の機器や資材、飲食の搬入などのロボットとして提案していく」と意気込んでいる。
