ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

アジア・北米航路の定期コンテナ荷動き動向、日本海事センター調べ

北米向け定期コンテナ往航、5月実績として過去最高

2014年7月16日 (水)

調査・データ日本海事センターが16日に発表した、アジア・北米定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、北米航路の往航(5月)の荷動き量は124.7万TEUで前年同期に比べて6.1%増、復航(4月)は57.1万TEUで1.4%増となった。

■往航、5月の実績としては過去最高を記録
5月の往航荷動き量は、3か月連続で前年同期実績を上回る6.1%増の124.7万TEUとなり、5月単月では過去最高を更新した。1月からの累計は5.3%増の575.4万TEU。

国・地域別でみると、香港積(2.7%減)、フィリピン積(10.8%減)、インドネシア積(1.9%減)、バングラデシュ積(18.4%減)などが減少したものの、日本積(4.2%増)、中国積(7%増)、韓国積(6.6%増)、台湾積(3.5%増)、ASEAN積(3.8%増)、南アジア積(7.7%増)は増加。品目別では、過去最高を更新した「床材・ブラインドなどのプラスティック製品」(寄与度1.2%)、「テレビ・ビデオなどの映像・音響製品」(0.5%)「自動車部品」(0.4%)などが増加に寄与した。

日本積は、1位の「自動車部品」(10.6%減)が13か月連続で前年同期実績を下回り、4位の「建設機械」(2%減)が2か月ぶりの減少となったものの、2位の「車両機器、部品」(9.2%増)が5か月連続、3位の「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(7%増)が2か月ぶりの増加となったことから、4か月連続増加の5.1万TEU(4.2%増、全体に占めるシェア4.1%)となった。

中国積は、1位の「家具、家財道具」(1.5%減)と3位の「一般電気機器」(4.6%減)が2か月連続の減少、2位の「繊維、その製品」(1.1%減)が3か月ぶりの減少となったものの、4位の「おもちゃ」(3.6%増)が3か月連続の増加、5位の「床材、ブラインドなどのプラスティック製品」(37.4%増)が3か月連続で30%を超える増加、7位の「建築用具、関連品」(6.4%増)が3か月連続の増加となった。

これらにより、中国積全体では3か月連続の増加となる7%増の82.9万TEU(シェア66.5%)と堅調。香港積は2か月連続の減少となる2.7%減の3.1万TEUで、全体に占めるシェアは2.5%となった。中国・香港積を合わせると、3か月連続の増加となる6.6%増の86万TEUでシェアは69%。

韓国積は、2位の「一般電気機器」(19.9%減)が13か月連続で10%を超える減少、3位の「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(3.7%減)が19か月連続の減少となった。1位の「自動車部品」(19.4%増)は3か月連続の増加、4位の「車両機器、部品」(1.3%増)が2か月ぶりの増加となり、韓国積全体では2か月ぶりの増加となる6.6%増の6.9万TEUで、シェアは5.5%となった。

■復航、日本揚が5か月ぶりに増加
4月の復航荷動き量は、2か月連続の増加となる1.4%増の57.1万TEU。1-4月累計は1.7%減の225.5万TEUとなった。

国・地域別では、韓国揚(0.4%減)、香港揚(9.7%減)などが減少したものの、日本揚(1.2%増)、中国揚(1.1%増)、台湾揚(7%増)、ASEAN揚(3.7%増)、南アジア揚(3%増)などが増加。品目別では、「木材、その製品」(寄与度0.4%)、「野菜、種苗類」(0.4%)などが増加に寄与した。

日本揚は、1位の「ペットフード、動物用飼料」(14.9%減)が8か月連続で10%を超える減少、2位の「肉、その調整品」(5.3%減)が2か月連続の減少となった。9位の「木材、その製品」(1.5%増)は6か月ぶりの増加、10位の「砂糖、甘味などの調整食料品」(47.5%増)は5か月ぶりの増加となった。また、10位以下の品目が増加したこともあり、日本揚全体では同5か月ぶりの増加となる1.2%増の7.4万TEU、シェアは13%となった。

中国揚は、1位の「紙、板紙類、その製品」(12.4%減)が8か月連続の減少、4位の「家具、家財道具」(6.4%減)が3か月連続の減少となったものの、2位の「ペットフード、動物用飼料」(18.9%増)は13か月連続で10%を超える増加、3位の「木材、その製品」(17.5%増)が15か月連続の増加となったことなどにより、2か月連続の増加となる1.1%増の24.1万TEU、シェア42.3%となった

香港揚は31か月連続の減少となる9.7%減の2.7万TEUでシェア4.7%。中国・香港揚の合計は2か月ぶりの減少となる04%減の26.8万TEUで、シェアは46.9%。

韓国揚は、1位の「ペットフード、動物用飼料」(5.2%増)が4か月ぶりの増加、4位の「木材、その製品」(25.8%増)が2か月連続で20%を超える増加となったものの、2位の「紙、板紙類、その製品」(7.1%減)が2か月ぶりの減少、3位の「金属スクラップ」(40.5%減)が2か月連続で20%を超える減少となったことなどにより、2か月ぶりの減少(0.4%減)の5.4万TEU、シェアは9.5%となった。