ロジスティクス日立製作所は12日、自動運転車両向けの運行管制システムを開発し、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)での実証実験で有用性を確認したと発表した。AI(人工知能)やデジタルツイン技術を活用し、複数の自動運転車両を安全かつ効率的に運行管理する仕組みで、運転手不足や地域交通維持といった社会課題への対応を目指す。
自動運転の社会実装では、車両単体の走行性能に加え、複数車両を一元管理する「運行管制」が課題となっている。特に地域バスでは、数十から100台規模の車両を広域運行するケースも多く、遅延時のダイヤ調整や突発事象対応、遠隔監視の省人化などが求められている。

▲自動運転車両による実証実験の様子(出所:日立製作所)
今回開発したシステムでは、AIによるリアルタイム解析を基に運行計画を自動調整する「ダイナミック運行管理技術」を導入。遅延や交通状況変化を踏まえ、運行停止や遅延拡大リスクを抑えながら定時性向上を図る。また、道路や車両環境を3Dで再現するデジタルツインと影響予測AIを組み合わせ、道路工事や駐車車両など運行リスクとなる環境変化を検知する。
さらに、遠隔監視支援AIも実装した。車両走行状況を解析し、人による遠隔支援や現場対応の必要性を推定することで、少人数での監視・保守運用を支援する。実証では、遠隔オペレーター支援要否を90%の精度で判断できたという。
3月に実施したSFCでの実証では、単一車両を対象に、遅延発生時でもリアルタイムに運行計画を見直せることを確認。走行環境変化の検知や遠隔支援機能についても有効性を検証した。
今後は日立市での実証を経て、2030年度の社会実装を目指す。バスに加え、オンデマンド交通やドローンなど多様なモビリティーとの連携も視野に入れる。
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