ヤマト、バックアップ媒体を遠隔地で保管するサービス

サービス・商品ヤマトシステム開発は15日、大量の重要情報を扱う企業や公官庁・自治体向けに磁気テープやハードディスクドライブなどのバックアップ媒体を遠隔地で安全に搬送・保管する「バックアップ媒体遠隔地保管サービス」を2月1日から開始する、と発表した。

記録媒体にバックアップデータを保管する際、本番システム・データとバックアップ媒体を遠隔地に保管するニーズが高まっているが、自前で遠隔地に高セキュリティ保管施設を用意する場合のコスト負担が課題となっていたことから、宅急便ネットワークを組み合わせた新サービスを開発、提供することにしたもの。

保管は独自の高セキュリティな搬送容器「重要物安全配送支援サービス『e-ネコセキュリティBOX』」を利用する。GPSで所在地を確認できる上、特定の人しか開錠できず、開閉履歴を記録して異常開錠された場合に通知メールが届く。管理者によるリモート開錠機能も備えているため、例えば全国一斉試験の際に、問題・答案用紙を入れて全国の会場に搬送・保管しておき、試験定刻に一斉開錠するなどのシーンで利用されているという。

バックアップ媒体は、火災・天災対策、施設への不正侵入対策を施したヤマトグループのメディア保管センターで預かる。保管場所は関東、関西地域に配置しているため、全国の顧客に対応できる。

費用は搬送容器2BOX利用、月4回の定期交換で顧客拠点が中国地方、関東の同社メディア保管センターを利用する場合、初期費用が7万円から、月額費用が3万7000円からとなる。

▲サービスのイメージ（出所：ヤマトシステム開発）