ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ヤマトシステム開発、資材取付けで物流セキュリティ向上

2018年3月5日 (月)

▲(写真左)GPS内蔵端末制御部(右)電子錠

サービス・商品ヤマトホールディングスは5日、傘下のヤマトシステム開発が、多様化・厳格化が進むセキュリティ対策について、事業者が所有する資材に取り付けるだけで実現する汎用端末「セキュリティmodule(モジュール)」を開発し、4月から提供開始すると発表した。

この商品は、事業者がすでに所有している資材やケースに取り付けるだけで、セキュリティが向上するもの。GPSの搭載により、端末の現在地を把握できるほか、「いつ・どこで・誰」が開錠したのか利用ログの確認が可能。異常な開錠が行われた場合にはメールで通知する。

▲サービス概要(出所:ヤマトホールディングス)

開錠方法は、事前に登録した番号から開ける携帯電話開錠、権限を持つ人のみが遠隔操作で開けるウェブ開錠、専用カードであける専用ICカード開錠――の3種類から利用シーンにあった最適な方法を選択できる。

費用は初回契約料金が5000円(税抜)、初期設定料5000円(1セットあたり)、月額利用料4000円(1セットあたり)となっている。専用ICカードはオプションとして、1枚あたり2000円で利用できる。

近年、個人情報や機密情報の取り扱いの厳格化や、情報漏えい・紛失防止など、事業者は広範囲なセキュリティ対策が求められている。またサイバー犯罪リスクに留まらず書類や電子媒体などの物理セキュリティ対策も重要視されている。

同社は現在、機密性の高い商材や書類を特定の相手に送る場合、専用のカバンやケースなどの輸送資材を利用しているが、「所在確認や施錠・開錠者の管理を強化したい」「日常使用している輸送資材のセキュリティを高めたい」といった顧客ニーズに応えるため、すでに事業者が所有する資材に取り付けるだけでセキュリティを向上できる同商品を開発した。