荷主トヨタ自動車は25日、インドネシアでの車両生産会社「トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア社」(TMMIN)が、インドネシアの市場拡大と顧客ニーズの多様化に対応するため、カラワン工場の生産能力を現在の年間10万台から、2013年年初に年間14万台へ拡大すると発表した。
この生産能力の増強に伴う投資額は約165億円を見込んでおり、成長するインドネシア市場で顧客のニーズに適した新たな車種を追加する。
トヨタは、1971年にインドネシアでの輸入・販売事業を開始し、今年で40周年を迎える。1977年には安価でユーティリティーの高いアジア向けの車として開発されたキジャンの生産を開始。04年からIMVシリーズの主要生産拠点として、ミニバン(キジャンイノーバ)の生産、販売を開始し、06年にはSUV(フォーチュナー)を追加した。
10年にはIMVシリーズ、アバンザを合わせて10.7万台生産し、このうち約4.5万台をタイ、フィリピン、中近東などに輸出している。