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井本商運、釜石市から建設発生土の海上輸送受注

2015年3月13日 (金)

ロジスティクス井本商運、釜石市から建設発生土の海上輸送受注井本商運(神戸市中央区)は13日、岩手県釜石市で東日本大震災のがれき仮置場として使用した土地の再開発が行われることに伴い、建設発生土の海上コンテナ輸送(釜石港-八戸港間)を釜石市から受注し、同日、初便が釜石港を出港したと発表した。

1万6000トン(1000TEU)の土壌を「釜石市片岸地区-釜石港-八戸港-八戸セメント(八戸市)」のルートで今月から8月まで輸送する。初便は11日に釜石港CYに搬入を開始し、13日に初積み出し、14日に八戸港CYへ荷揚げ後、納品する。

同社は2011年3月11日の震災発生直後から航路復旧を進め、翌4月に八戸港(青森県)、6月に仙台港(宮城県)と小名浜港(福島県)、7月に釜石港(岩手県)、12月には相馬港(福島県)への寄港を再開するなど、被災地への安定的な物資輸送に取り組んできた。

災害廃棄物の広域処理事業では、木くずなどの可燃物を密閉式コンテナに詰めて海上輸送する手法を提案し、宮城県石巻市から北九州市に2万2500トン、岩手県宮古市から大阪市に1万5200トンの輸送を行った。

今回のような土壌を対象とした輸送は、ダンプカーによる陸送が一般的だが、海運へのモーダルシフトによる大型車両の通行の軽減や渋滞の軽減、密閉コンテナを用いた一貫輸送による輸送経路での土壌や粉塵の飛散防止、既存貨物との積み合わせによるコストメリットの実現――といった効果を期待している。