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日野が中・大型トラック13.7万台リコール、すでに焼損事故13件

2015年4月1日 (水)

行政・団体日野自動車は3月31日、キャブ外板に梯子などの取付け穴を備えた大・中型トラックに不具合があり、最悪の場合は火災に至るおそれがあるとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象は2001年11月20日から10年10月12日までに製造された934型式13万7135台に及ぶ。すでに13件の部分焼損事故が確認されている。

不具合は、キャブ外板に梯子などの取付け穴を備えた大・中型トラックのキャブ構造が不適切なため、梯子などの取付け穴から導電性の液体(塩水や洗剤)がキャブ内に浸入し、シートベルト装着時の圧迫感を緩和するテンションリデューサーの配線用コネクタにかかることがあるという。

液体の付着と乾燥が繰り返されると、コネクタの端子の腐食とともに樹脂の炭化が進行し、最悪の場合はトラッキング現象によって火災に至るおそれがある。

この不具合に対し、同社は対象の全車両の運転席用シートベルトリトラクタに被水防止カバーを追加する。このコネクタを点検し、端子が腐食している場合は、シートベルトリトラクタと配線コネクタを新品に交換する。