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ゼポ調べ

3月の米国向けコンテナ輸送が復調、LA港2.1倍増

2015年4月17日 (金)

調査・データゼポ(米国ミネアポリス)がこのほどまとめた3月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、米西岸港湾の労使交渉の影響で、3月に入ってもロングビーチ港の取扱実績が100TEU以下と機能しない状況が続いたものの、ロサンゼルス港とタコマ港が前月比2.1倍増と回復に転じた。

アジア発米国向けコンテナ輸送が復調、LA港2.1倍増

この結果、米国港全体の取扱量は32%増の133万TEUとなり、1月からの累計も4%増の333万TEUまで戻した形となった。

本船積込渡しを含む米国向け世界合計は、中米発(4.3%減)を除き、欧州発(シェア15%)が12%増、カナダ発(シェア5%)58%増、南米発(シェア3%)7%増と好調に推移し、22.4%増の209万TEUとなった。1-3月累計は526万TEUで4%増。

アジア発でトップの中国発は、3月が32.2%増、1-3月は4.7%増。2位の韓国の3月は中国発などトランシップ分も好調で44.6%増、1-3月は5.7%増。3位の台湾は3月に25.6%増えたものの、1月の大幅減が響き1-3月は3.5%減少した。

4位の香港は9か月連続の減少の後、3月が15.4%増と持ち直したものの、1-3月通した実績は12.1%の減少。5位のシンガポールは8か月連続のプラス維持の上に3月はさらに大幅増となり、1-3月は39.9%増。

6位の日本発は11か月連続プラスの後、1月14.6%減、2月34.6%減に対して3月は16.9%増だったが、1-3月は9.4%減少。釜山経由のトランシップ分は、1-2月に二ケタの減少となった後、3月は反動で65.5%の大幅増となった。

7位のベトナムは3月59.4%増で1-3月も25.5%増。8位のタイは3月15.9%増でも1-2月減少分を戻せず1-3月は0.7%減の横ばい。9位のインドは連続20か月のプラスで3月34.6%増、1-3月20.6%増。9位マレーシアは1月まで14か月連続のプラス(9か月は連続二ケタ増)の後2月-3月は減少で、1-3月は14.8%減だった。

データは今月6日付で更新された米国税関ACE B/L統計データベースを基にゼポがまとめた。