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TNT、ティラノサウルスの頭骨化石を輸送

2015年6月5日 (金)

話題TNTエクスプレスは5日、オランダ・ライデンのナチュラリス生物多様性センターが所有するティラノサウルス・レックスの頭骨化石を、米国・サウスダコタのブラックヒルズ地質調査研究所からドイツ・フュルトにあるフラウンホーファーEZRT研究所へ輸送したと発表した。

■発掘された頭骨化石(出所:TNTエクスプレス)

■発掘された頭骨化石(出所:TNTエクスプレス)

■輸送中のトラック(出所:TNTエクスプレス)

■輸送中のトラック(出所:TNTエクスプレス)

■トラックに「注意、ティラノサウルス積載中」(出所:TNTエクスプレス)

■トラックに「注意、ティラノサウルス積載中」(出所:TNTエクスプレス)

保存状態の良いこの頭骨化石は、6600万年前のメスのティラノサウルス・レックスのもので、2013年にモンタナで発掘され、14年にナチュラリス生物多様性センターの所有となった。化石の現物は16年9月にライデンの同センターで展示される。

この頭骨化石は、フュルトにあるフラウンホーファーEZRT研究所に到着後、高解像度のCTスキャンにかけられ、詳細な3D-X線画像を撮影。ナチュラリス生物多様性センターとフラウンホーファーEZRT研究所は6月末に分析結果を発表する。TNTはこれに先立つ6月の第1週に標本を米国へ再度輸送する。

総重量690キロの頭骨化石は、周到に準備した1.9メートルの木箱に密封、米国から7800キロの距離を移動した。TNTはサウスダコタからニューヨーク・JFK空港までの2785キロの距離を陸路で輸送し、そこからボーイング747貨物輸送機でベルギー・リエージュにある同社のハブ空港へ空輸。その後フュルトまでトラックで陸送した。輸送中は定期的に貨物の状態を確認・報告した。

頭骨化石は、米国への帰路の途中にアムステルダムに寄り、オランダ国営テレビの番組で紹介されることになっている。輸送に使用したTNTの特別トラック配送車は最先端の貨物追跡技術を備え、「スペシャル・サービス」のドライバーが輸送を担った。