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日野、タイに中型トラックの新モデルを投入

2015年9月1日 (火)

国際日野自動車は1日、タイで中型トラック「HINO500シリーズ」の新モデルを投入すると発表した。

新型車は、モジュール化による市場適格車の第一弾として開発したモデルで、1月のインドネシアに続く2か国目の導入となる。タイ市場に適したモデルとなるよう、同国の顧客ニーズに対応した仕様の車型をラインアップした。

同国では50年以上にわたる販売実績があり、今年度中にも累計販売台数が30万台を達成する見込み。

商用車は積み荷や用途が多様なため、車型の設定数が多くなる一方で1車型あたりの台数は少なく、多品種少量生産となるのが特徴で、車型が増えるに従い部品の種類も増える傾向にある。

このため、同社はモジュール化の考え方を採用して市場適格車の開発を進めており、コア部品と顧客の要望に対応する周辺部品に分け、コア部品で共通化を進めて日本で集中生産する一方、周辺部品は現地調達を増やし、市場ごとに異なる適格モデルを顧客の近くで作り分ける体制を敷いている。

モジュール化の考え方に基づく中型トラックは、インドネシア、タイに続き、今後数年間で地域・市場ごとに適格化を進め、導入先を広げていく考えで、生産体制でも最適化に取り組んでいる。

大中型車両生産のマザー工場としての役割を担う古河工場は、すでにKD工場とアクスル工場の稼働を開始しており、今後キャブ工場と車両組立工場が段階的に稼働を開始して、17年初頭に本格稼働に入る。