大塚倉庫、｢ID運輸｣でロジスティクス大賞

認証・表彰大塚倉庫（大阪市港区）は8日、日本ロジスティクスシステム協会から2015年度のロジスティクス大賞を受賞したと発表した。

同社は2回転配送によってトラック不足を解消する仕組みに共通プラットフォームを進化させ、メーカー、物流会社、配送パートナー、納品先などすべての関係者にメリットとなるよう現状把握と課題の解決策を提示。

特に「ID運輸」と呼ばれる独自の配車システムにより、配送パートナーの配送効率向上の支援を行っていることが「優れた取り組み」と高い評価を受け、受賞に至った。

同社が取り組む共通プラットフォームは、大塚グループの製品を主軸に医薬品、飲料・食品、日用品の物流を他企業の製品と組み合せ、空間を有効活用することで配送パートナーのトラックの積載率を引き上げて物量波動を平準化する戦略に基づくもので、13年度の同大賞で経営革新賞を受賞している。

今回の取り組みでは、「空間の有効活用」に「時間の有効活用」という考え方を加えて進化させた。スマートフォンを活用した独自の自動配車システムを配送パートナーに提供し、午前に偏りがちな配送の平準化を図るとともに、配送効率の向上を実現。人手不足、トラック不足を抱える配送パートナーの課題を解決し、ともに成長する仕組みを構築した。