ECヤマト運輸は14日、メルカリ(東京都港区)と連携して4月1日からサービスを開始した「らくらくメルカリ便」で、出品者・購入者が互いの住所情報を開示することなく商品をやりとりできる匿名配送の試験運用を15日から開始すると発表した。
4月1日から開始したらくらくメルカリ便では、アプリ上で配送手配が完結し、「フリマアプリ」を利用する際の配送の手間を大幅に解消できるようになったとして、ユーザーから支持されている。
一方で、見ず知らずの相手に住所などの個人情報を伝えることへの抵抗感を持ち、フリマアプリの利用をためらう顧客も少なくなかったことから、両社はこれまでの連携を強化し、らくらくメルカリ便に匿名配送機能を追加することとした。
メルカリとヤマト運輸が住所などのデータを連携することで、送り状に出品者と購入者の互いの住所が記載されていなくても荷物を送ることができ、フリマアプリ「メルカリ」のユーザーは、「らくらくメルカリ便」の利用を選択するだけで利用できるようになる。
サービス開始当初は、試験的にアプリ内の抽選で選ばれた一部のユーザーを対象とし、随時、拡大を検討する。また、段階的に発送窓口を拡大し、コンビニエンスストアなどを利用した送り状発行と発送の受付、ヤマト運輸のセールスドライバーによる集荷に対応していく。