調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は17日、7月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は4兆3621億円で前年同月と比べて9.1%増え、11か月連続で増加した。
為替や営業日要因を合わせた増加要因(11.2%)を考慮すると、実質的な伸び率は2か月連続で減少となる1.9%減だった。輸入額は6兆9321億円で3.2%減となり、7か月連続で減少した。
JMCでは、増加要因について「対ドルで円安傾向が続き、自動車や産業機械、電子デバイスなどが増えたため」としている。
7月の為替動向は1ドル123円と前年から20.9%の円安となったが、対ユーロは137.2円と0.9%の円高だった。
地域別では韓国・台湾向けが19.8%が最も伸び、北米向け(18%増)、EU向け(11.7%増)、ASEAN・南アジア向け(5.2%増)、中国向け(5%増)――と続いた。一方その他地域向けは0.5%減少した。
業種別では機械輸出額の36%を占める自動車(7.4%増)をはじめ、17%を占める産業機械(13.1%増)、電子ディバイス(9%増)などが寄与した。
JMCでは8月の輸出について「為替・営業日要因は11.6%の増加寄与要因となる」としていたが、貿易統計速報を基にした簡易計算では8月の機械輸出は3.3%増だった。