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10月商業販売額、小売業が1.8%増加

2015年11月30日 (月)

調査・データ経済産業省が30日発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、10月の商業販売額は38兆4120億円で前年同月に比べて0.8%の減少となっ た。このうち卸売業は26兆8410億円(1.9%減)で、小売業は11兆5710億円(1.8%増)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比0.4%上昇 した。卸売業は2.1%上昇、小売業は1.1%上昇した。

■卸売業、鉱物・金属材料卸売業13.5%減
卸売業を業種別にみると、鉱物・金属材料卸売業が前年同月比13.5%減、化学製品卸売業が9%減、その他の卸売業が5.6%減、各種商品卸売業が4.2%減、機械器具卸売業が3%減、家具・建具・じゅう器卸売業が1%減、建築材料卸売業が0.1%減となった。

一方、食料・飲料卸売業が9%増、医薬品・化粧品卸売業が8.9%増、農畜産物・水産物卸売業が6.6%増、繊維品卸売業が2.9%増、衣服・身の回り品卸売業が2.7%増となった。

大規模卸売店販売額は8兆7372億円で5.2%減少した。商品別にみると、鉱物が39.7%減、一般機械器具が29.8%減、石油・石炭が24.4%減、その他の輸送用機械器具が15.7%減、化学製品が15.2%減となったものの、医薬品・化粧品が17.7%増、その他の機械器具が14.9%増、繊維品が6.7%増加した。

■スーパー販売額が4%増
小売業を業種別にみると、燃料小売業が13.1%減ったが、織物・衣服・身の回り品小売業が8.1%増、医薬品・化粧品小売業が4.9%増、その他小売業が4.3%増、飲食料品小売業が4%増、各種商品小売業(百貨店など)が3.2%増、自動車小売業が3%増、機械器具小売業が0.3%増えた。

10月の百貨店・スーパー販売額は1兆6072億円(4%増)で、このうち百貨店は5496億円(3.8%増)、スーパーは1兆576億円(4%増) となった。商品別にみると、衣料品2.6%増、飲食料品3.6%増、その他6.2%増となった。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は0.1%低下で、うち百貨店が0.3%低下、スーパーは0.5%低下した。

百貨店の主力商品である衣料品は、身の回り品が5.2%増、その他の衣料品が4.5%増、紳士服・洋品が2.1%増、婦人・子供服・洋品が0.6%増となったため、衣料品全体では2.2%の増となった。

飲食料品は、1.2%増。その他の商品が12.7%増、家具が7.1%増、食堂・喫茶が2.5%増、家庭用品が2%増、家庭用電気機械器具が4.2%減となったため、その他全体では9.7%の増加となった。

スーパーの衣料品は、紳士服・洋品が4.9%増、婦人・子供服・洋品が3.7%増、その他の衣料品が3.4%増、身の回り品が2.1%増となり、衣料品全体では3.7の増加した。

主力の飲食料品は、4%増。家具が14.2%増、家庭用電気機械器具が11.1%増、その他の商品が4.4%増、家庭用品が0.5%増、食堂・喫茶が6.1%の減少となったため、その他全体では4.2%の増加だった。

■コンビニ販売5.1%増
コンビニエンスストアの商品販売額、サービス売上高は9484億円(6.1%増)となった。商品別ではファーストフードと日配食品が3566億円 (8.8%増)、加工食品が2536億円(7%増)、非食品が2906億円(2%増)だったため、商品販売額は9008億円(6%増)に増えた。 また、サービス売上高は476億円で8.3%増となった。